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ラブホテル

剣呑な話ですが、僕、ラブホテルに最初に入ったとき、男同士でした。

いや、別にウホッ!とかそういう話じゃないです。

何年前かなぁ。
友達と車で旅行にゆきました。
ま、山奥ですね。
今週はなにもやることないね、暇なの僕達だけだね、そういや、俺車買ったんだよね、海と山どっちがいいかな?先週みんなで海だったじゃん、いいね、じゃ、山奥とか行こう!とかそんな適当なノリ。

で。
名物の美味しいもの食べて運転は友人に任せて、僕は助手席で寝てたわけです。
そりゃもう、幸せ一杯。
そしたら、いきなり起こされた。


「えー……んと、なに?」

「あのさ、旅館、ない

「え?」

旅館、一杯だって。電話かけてもらったけど、他も


ええとですね。
旅館の予約、してなかったんですね。
どうにかなるさ的なノリで。
っていうか、目的無しにとりあえず山奥目指すくらいのテンションでした。

車の中でコーラ啜りながら、どうしようかって話し合いました。
季節は夏。
しかも、その年は猛暑。
エアコン無しではつらいですが、一晩中車の中でエアコンつけっぱなしでバッテリー持つわけなし。
とりあえず、もう少し探してみようかって事に。


?一時間後?

彼がポツリと

「おい、ちょっと。マジやばくない?」

「ラブホテルしかないねー」

?さらに一時間後?

僕がポツリと

「見事にラブホテルしかないね」

「12時回ったな」

「………」

?さらにその一時間後?

なんか見覚えある所。

「ここ、見覚えある」

「見覚えあって当然だろうなぁ。
 一番最初に、この苺の絵の描いてあるラブホテルの看板前にいたんだから」

「そういや、この自販機、コーラ買った所じゃん」

彼はタバコに火をつけて深く吸い込んで、たっぷり5秒は溜めた後に煙を吐き出しました。

「ふぅ?……なあ」

車の計器のライトに照らされた彼が、僕のことじっと見てます。
暗い車内で、タバコの赤い火だけが嫌に目だってチロチロ動いてる。

「ん……?なに?」

「ラブホテルしかないけど……どうする?」

どうするって……
とりあえず、質問。

「ええとさ、別に同性愛者じゃなかったよね?」

「ああ、違うけど……」

「じゃ、いいよ。ラブホテル入ろうよ」

「ええっ!?」

い、いや。なんでそんな驚くのさ?
「どうする?」って質問は、
「泊まれる所はラブホテルしかないけど入りますか?入りませんか?どうしますか?」
って質問じゃなかったのか?
当然、僕がOKする場合も想定してると思ってOK返したわけだけど。

「い、いいの!?」

いや、いいよ。
 っていうか、そこまで悩んだりするほどの事じゃないでしょうが。
 エッチな事するわけじゃないし」

「いやいやいやいや……まいったなぁ……
 真冬君とラブホかぁ……ちょっと照れるなぁ」

いや、照れるなよ。
なんで照れるんだよ。
僕がいいって言ってるのに、それからゆうに5分は「うーん……どうしよっかな」とか「他にないしなー」とか、ブツブツ言って悩んでる。
僕はと言えば、サンドイッチの残りぱくついてたわけで。
結局、他に方法ないねって事でラブホテルに二人で泊まることに。
入り口の部屋選ぶところで、またブツブツ。

「本当にいいの?普通の旅館じゃなくて、ラブホテルだぞ?」

「いや、だからさ。普通の旅館がないんでしょ?
 あるんだったらそっち泊まろうよ。
 ないんだったら、車の中で蒸されるよりホテル入ろうよ」

いやいや。友よ。男同士なんだからっ。
そこまで悩まれると、逆に「えっと、実はもしかして同性愛者だったの?」とか思うぞ。
まあ、彼としては僕より年上なんだから保護者気取りたかったのかもしれないけど。

で、友人はともかく、僕はラブホテルなんか入るのは初めてだったわけで。
部屋に入って、

『なるほど。これがラブホテルか』

と感心することしきり。
部屋の真ん中に大きなベットがどーん。
お茶とかコーヒーとかお酒とかが冷蔵庫に入ってて。
風呂がとにかく広い。
しかもジャグジーつき!
風呂好きな自分としてはジャグジーで遊んでるだけで楽しかったし。
一風呂浴びて出てきたら

「お前、風呂の中できゃいきゃいはしゃぎすぎだろ。子供かよ」

とか言われました。
いや、それくらい楽しかったんだって。
テレビとかラジオも付いてたし!
実際、20にもなってなかったし。
って言うか、本当は入れない年齢?子供だったわけ。マジで。

で、部屋にあるプレステでトバルNO1で遊んだり、コーヒー飲んだり、部屋にお札がないか探したり、歯ブラシの黒使いたかったのに先に使われて白しか残ってなかったのが気に入らなかったり、マクラで後頭部いきなり殴りつけて喧嘩沙汰にじゃれあったりしてるうちに、いい加減に眠くもなるわけで。

当然、ベット一つなので、
「それじゃこっちからこっちは僕の陣地?♪
みたいな事やって就寝と相成るわけで。
でも寝てる間はそんな陣地とか覚えてるの無理なんだよねド畜生。

その時、初めて知ったんだけどさ!

そいつ、信じられないくらい寝相悪かったんだよね!

寝ながら的確に、3回連続で僕の鳩尾に踵を落としてきたのは神業だと思ったね。
喉の辺りとかさ、手刀落としてくるの。
なに?なんなの?それ。アブドラ・ザ・ブッチャーのモノマネ?
そういう事は明日の朝にしてくれないかな?

起きていたなら文句の一つも言うんだけど、寝てる人間じゃ文句も言えない。
結局、僕がソファーで寝ることに。

だからね。
僕、その時、しみじみ思った。
うるさいイビキ聞きながら、エアコンの真下でタオルケット体に巻きつけながら、思った。
寝相の悪いカップル用に簡易ベットをひとつ、つけるべきだと思った。
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【2006/04/11 22:57】 | 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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