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ちょっとした悪戯

繁華街のデパートで知ってる顔を見つけた。
昔お世話になったバイト先の上司だ。
声をかけてみる。


「Kさ?ん!久しぶりですー!」


「ん?お、ああ……」


「??あれ?Kさんですよね?」


「あ、はい。私の名前はKですが……」


「あー。もしかして、忘れちゃいましたか?僕、真冬ですよ」


「………………
あ……真冬君かぁ????っ!!
そうだ、真冬君だ!誰かと……思ったよ。
ビックリしたーーーーー!
懐かしい、久しぶりだなー!
いや、しかし全然かわってないな!
でもなんだ、その髪は。まさか、ついに女になったのか?」


「はあ?」


「いや、髪が長いだろ?君、女に間違えられるの嫌って短くしてたじゃないか」


「あ、ああー。そうですねー。あの頃はもっと短かったですね」


「なんだ?俺のすすめ道理に、ついに女になる事にしたのか?」


「なんです?それ。
髪の毛、今はめんどうで伸ばしてるだけですよ。
最近じゃ長いのも悪くないなーなんて……
じゃなくて、本気で女になるつもりだったら外科手術うけてスカートでも履きますよ。
そういう変な勘違いするところはKさんも変わってないですねー」


「ああ、そういうわけじゃないんだな?
ああ、それにしても久しぶりだなぁ。
君も全然かわってなくて、懐かしいぞ」


Kさんはもう、40過ぎてるはず。
Kさんは見事なくらい、変な勘違いばかりする人だった。
「山手線で人身事故があったみたいで遅れます」って電話したら「なに!?それでどこを怪我したんだ!」とか言ったり。
「昼休みはウナギ食べました」って言ったら、「そうか、ウサギか。まだ食ったことないんだよな。どこで食った?」とか言い出したり。
幕の内弁当を聞き間違えて「マクノ?なに?どこの相撲取り?」とか言った事も。
確か、娘さんがいたはず。


「娘さんはお元気ですか?」


「ん?ああ、元気だよ。今、二階にいる」


「うわあ!一緒なんですか!奥さんもいるんですか?」


「ああ、ちょっといろいろあってなぁ」


その後、Kさんから聞いた話によると、僕がやめた後の話だけど、Kさんは奥さんと女性問題のいざこざがあり、裁判沙汰一歩手前にまでなったらしい。
Kさんは自分が悪いという事はわかっていたため、娘さんと奥さんに生活費を振り込むことを約束し、今は別居状態。
今日はたまの休みで娘さんと会えることになり、買い物にきたって事らしい。


「へえ、大変だったんですねぇ。娘さん、今お幾つですか?」


「ああ、今は高校生だよ。
上はほら、女性用衣類だろ?
下着見たいって言ってるから、買いにいかせてるんだ。
金だけ渡して」


なんて会話をしていると、後から「おとうさん」だなんて控えめな声が。
後を振り向くと、女の子が一人。


『ああ、そうか。この人がKさんの娘さんか』


この時、僕は髪ゴムをなくして髪の毛を下ろしてたこと、以前からKさんは僕に対して「スチュワーデスと白衣だったら真冬君はスチュワーデスのが似合いそうだな」とか、そんな類の事ばかり言ってたのが手伝って、不意にムラムラと悪戯心がわきおこるのを抑えることができませんでした。
僕はやおらKさんの腕をグイっと引っ張ると肩につかまって


「はじめましてぇ?。真冬ですぅ♪
Kさんには色々……お世話になってますぅ?」


なんて、一オクターブ高い声で声かけてみた。
娘さんがビックリしながら僕のこと、みてる。
とりあえず、笑いかけてみる。
Kさんがビックリして固まってる。
っていうか、「ぜはぁ?、ぜはぁ?」って、すごい息が荒い。
焦ってるのが丸わかりだ。
娘さんも、もっと固まる。僕の顔をじっと見てる。
空気も固まる。


「誰……?お父さん…?その人」


あっやばい!
パッと手を離し、


「あっ!うそうそ!僕、男です!
やだなぁ?。冗談、冗談。
昔、○○(会社の名前)でKさんにお世話になってたんです!
久しぶりに、たまたま会いまして。悪ふざけ、悪ふざけ!」


って、慌てて弁解。
やばかった。
危うく、僕とKさんとKさんの娘さんの間にいかんともしがたい壁を作ってしまう所だった。
多分、時間にしたら一分にも満たないんだろうけど、ものすごく緊張感のある時間だった。
Kさん、突然安心したように破顔すると、僕の背中バンバン叩きながら


「おいおいおいおい!ホントやめてくれよ!
そういうの、やばいんだからさ!誤解される!誤解される!」


と。
しきりにハンカチで手を拭きながら、「変な汗かいちゃったよ?」「たちが悪いな、根性悪くなったんじゃないの?」などと繰り返してました。
ごめん、Kさん。
娘さんは公立の高校に通ってるそうで、とってもいい子でした。
毎日一時間半かけて自転車で通学してるんだとか。
将来の夢は気象予報士なんだって。
渋いな。



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【2005/11/02 23:46】 | 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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